設立の趣意書
近年は、僧侶派遣会社が乱立し、お布施の低価格と僧侶の質の低下に歯止めがかかりません。
こうした状況に憂慮した志のある各宗派の僧侶たちで立ち上げたグループ(サンガ)が善友会です。
各々で本来のあり方、僧侶の立場、立ち位置を模索し、是正すべき点を指摘し合っています。
定期的に会合を開いては勉強会を催し、意見交換、情報提供をおこなっております。
超宗派の僧侶仲間だからこそ出来ることというものがあります。
常に本音でお互いに言いたいことが言えるのも善友会の特徴です。
却って同宗派で同地区ですと牽制し合ってしまい、
さもすると足の引っ張りあいになることが時には散見できます。
しかし、善友会は本気でこの停滞した仏教界を何とかしようという人たちの集まりですので
たとえ侃侃諤々(かんかんがくがく)の議論があっても許し合い、
共に前に突き進もうという、とても真摯(しんし)な会なのです。
会員には履歴書の提出は当然ながら僧侶資格証明書を提示していただくなど
他己点検も随時させていただいております。
また、葬儀・法事の現場を見せていただくことでその力量を調査し、
研鑽(けんさん)の必要な方には適宜アドバイスもさせていただいております。
善友会は優秀な僧侶を育成し、世に送り出していくという使命感をもっております。
運営資金につきましては主に見性院が慈善事業として負担をし、
会員や支援者からの寄附でまかなっております。
ですから、皆様方からいただくお布施・浄財には一切手をつけるつもりは毛頭ございません。
私達は仏教界、宗教界の発展はもちろんのこと、
仏事供養業界、更には広く社会に貢献していくことを誓ってやみません。
是非とも心ある皆様方のご支援ご指導を賜りたく
宜しくお願い申し上げます。
平成27年5月28日
善友会代表 (曹洞宗見性院 住職) |
橋本 英樹 |