お寺の収支報告書（令和元年度）宗教法人 見性院

　令和元年度の収支計算書（決算書）が提出されました。住職就任以来初の減収減益、さらには赤字へと転落しました。ここに経営者としての責任を痛感し、関係各位に対しまして、心よりお詫びを申し上げます。

　本来ですと「弁解無用」「敗軍の将兵を語らず」というところではありますが再起を期すという覚悟のもと、反省点を縷々と述べさせていただきたいと思います。

　実は今期の業績予想について今回の結果を踏まえ、事前に出来る対策、施策を実行し、私個人としては最善の手は打ってきたつもりではいます。しかしながら私を含めた職員の士気、能力、体力、判断力に限界がありました。救済目的で採用した人たちも私の思惑通りに働ける人はいませんでした。むしろ業務の私物化、寡占化に走り、保身的傾向を強める結果となりました。(中)高齢者事業団から企業戦士、挑戦する教団へ転換を迫りました。変化の激しい時代に対応するにはもっとスキルアップ、教養力、柔軟性を身につけないといけません。

　今後はさらなる人事刷新、人材育成に心血を注ぎ、少数精鋭ながらも魅力的な寺院、職場を構築していきたいと思います。この機会に世代交代（若返り）も進めていきたいと思います。

　できれば２０代から３０代で当寺院に興味があり、優秀な人材があれば採用させていただきたい所存です。

　最後に今季の結果を踏まえてもう一度原点に戻り、決して利益優先に陥ることなく社会に奉仕、貢献していく教団を目指します。今後とも関係各位の皆様方には、ご指導ご鞭撻のほど伏してお願い申し上げます。

合掌

令和2年7月3日

見性院　橋本英樹