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熊谷大仏涅槃堂

 涅槃仏とは、お釈迦様がお亡くなりになる様子をあらわしたものです。涅槃像とも呼ばれます。主にタイ王国の寺院などで見ることができます。ほとんどの像容は右手を枕とするか、もしくは頭を支える姿です。基本的には、頭は北向き、顔は西向きとされます。これがのちに「北枕」とされる由縁となりました。
 涅槃像には目を閉じたものと目を開いているものがあり、目を閉じた涅槃像は、既に入滅した姿を、目が少し開いているものは最後の説法をしている姿をあらわしているといわれます。
 お釈迦様は三十五歳で悟りを開いてから八十歳で入滅するまでの四十五年間、毎晩一時間、この涅槃像の姿で説法をしていたとする文献も存在します。
 お釈迦様の最後のお姿にお手を合わせていただけますと幸いです。  
                                        令和元年六月二十四日 見性院 住職

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