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先住寺族忌にあたり

 去る3月5日に先住十七回忌にあたりました。来月は実弟の三十三回忌、叔父十回忌と続きます。そのため今年の記念事業として大聖観世音菩薩像と蓮華座観音菩薩の建立が進行中です。また境内水路の擁壁工事も現在進行しております。寺院仏具、特に新須弥壇等の製作中です。客殿も一部改修を予定しております。総事業費は法要費を含めて3,000万円以上になります。上期でここまでの先行投資のため今年もかなり暴れさせていただきます。すべては自費で賄います。

 この見性院という寺院はまさに住職の個人的な才能と実力によって成り立っているだけなので今後は後継者も考えていかないといけません。副住職の佐藤誠伸さんは今時には珍しい卓越したオールラウンドプレーヤーの僧侶です。佐藤さんのような僧侶が複数いたら申し分はありません。今後は組織の再構築をして強固な基盤を創り上げていくことが課題です。これまで離職をした人の中には辞めたあとに他寺院の僧侶を斡旋したり信徒訪問をして現在の葬儀社に依頼をしてもらえるようにと営業をしている人もいます。モラル(倫理観)は欠如していると思います。そのため私は再三に渡り彼らに離職を促しました。まったく当院のためにはならなかった人たちでした。しかしながら当時の役員の反対に遭いずるずると居続けてしまう結果となりました。この点を私は後悔をしております。また今でも問題視をしています。

 現在は事務長を置いておりません。ただ人事の刷新によりかなり職場は活性化しております。洗練されて円滑な業務化、DX化は進んでいるようです。ChatWorkやChat GPTの導入も功を奏しております。これからカフェレストランやスポーツジム室、会議室、図書室等もできて来ると思われます。両親の時代とは雲泥の差です。私は残りの人生は抑圧された人生からは解放をされて毎日好きなことをして暮らそうと思っております。自らの能力を最大限に発揮できるようにします。住職就任以来は自己犠牲の中でだけで仕事をして来ましたのでやり残して来たことはこれから挽回します。身を粉にして働いて来ても報われないのがお寺です。そこでもう一度新しく生き直します。あまり立派な親や家族には決して恵まれなかったと思います。条件のよい寺院や地域や檀信徒とは言えませんがこれを糧にしてまた頑張っていきたいと思います。

 先祖教の信者でもありませんが先祖の供養は今年まではしっかりと勤めて参ります。これで一旦は一区切りです。これからはもっと自分の人生を大事にします。人のためにやり過ぎていました。自分の時間をもっと大切にします。そして必ずまた結果は出します。もっと見違える壮観な寺院にして見せます。そして将来的には海外にも進出します。幸い職場に人材といえる人たちが現れ出しております。とても私一人でできるものではありません。よき縁に恵まれてこそ人生は輝きを放ちます。今年も今年でとても面白く楽しめております。もっと勉強をする時間がつくりたいですがあとは隙間時間を有効利用するしかありません。今は極力、旅には出ません。移動中は常に勉強です。これが日課です。ルーティン化はしております。朝のお勤めからトレーニングは欠かさずやれています。あとは秘書のような人が現れてくれたらと思う今日この頃です。どなたか我こそはという人がいましたら宜しくお願い申し上げます。それでは年度末、しっかりと気を引き締めていきます。春よ来い。合掌

令和6年3月13日

見性院住職

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