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中高年の人事について

 当院ではこれまで中高年の採用を積極的に行なってきました。私は基本的には中高年の場合は職を転々としてきた人で人材と言える人は見たことはありません。ほとんどはダメ男です。基本的に使い物になる人はやはり全うしてきた人です。履歴書がだらしない人は殆どはそれなりです。お寺にはその性格上、人材と言えるような人はなかなか来ません。ただ真面目で一生懸命な人は歓迎です。それで充分です。ただお調子者でずるく打算的な人はお断りです。そういう人がけっこう来るのでたいへんです。本当に能力が高くて優秀な人はなかなか僧侶にはなりません。そのために宗門には魅力はないと思います。

 お寺が魅力的になるには宗派主義をやめて改革解放に向かうことです。そして企業化して競合することしかないと思います。それと若い人材を採用してどんどんやらせることかと思います。中高年についてはどんどんやらせてダメそうならさっさと斬り捨てることです。それにつきます。私は中高年はこれまでの人生を真面目に働いてきた人以外はいらないと思います。屁理屈を言って上手く立ち回って要領だけの人間が多過ぎます。そもそも中高年であれば管理職として君臨しているか個人事業主として活躍しているかどちらかでないと何の魅力もないものです。だからそれ以外の人は採用しても使い難かったらスパッと斬ることをお勧めします。よくなることはあり得ません。風上にも置けなくなります。後半の人生は前半の人生の結果です。私の過去は今の私ですと言って歩いているようなものです。それなりの人は周りが放っておきません。必要とされる人は引くて数多です。溢れている人からは人材の発掘は常識的にはあり得ません。2、3ヶ月試してさっと捨てることが肝要です。今は人手不足、人材不足の世の中です。そのためにしたたかに採用してどんどん採ってバッパッと捨てることです。昼夜のように入れ替えて人材を発掘できたところから安定的成長企業となり得ます。そうでないところは立ち所に淘汰となります。成長できるところは一気に駆け上がっていける時代なので最適化の時期です。ダメならところは転げ落ちていきます。その分水嶺となるのが人材に尽きます。

 私はいつも行き詰まってきたらメールや名簿を整理削除します。大掃除をします。いらない職員を整理します。そうしますと必ず運気が上昇して景気が回復します。これが経営者の仕事です。課題の解決とは詰まるところそういうことです。課題とは詰まるところ人員の整理なのです。余計な人材を省くことなのです。そして気の巡りをよくすること。それこそが景気の回復なのです。経営とは人事なのです。人事こそが経営なのです。企業は人なりと言われる所以です。そのためには経営者にもっとも必要なことは人を斬る勇気に尽きます。これこそが経営者の仕事であり才覚です。私は経営者を15年以上やってみて自信を持って言えます。経験上からもです。これを繰り返して企業は一流になっていくと思います。一朝一夕にはいきません。やはり時間はかかります。実績を積み重ねていくしかありません。ただ今は実力をつけた企業は飛躍できる時代です。超二極化時代です。飛翔できるところは遠慮なく突き進んで突き抜けていくべきです。今の宗門に必要なことは市場介入をしないで淘汰を促すことです。これに尽きます。そして自らも勝負に出てみることです。範を示す時です。ここからは激しい動きが出てくるはずです。まさに見ものです。動ける人にはチャンスでしかありません。どんどん突き抜けていきましょう。下剋上の戦国時代へと。合掌

 

令和6年3月2日

見性院住職

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