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雪の見性院

今日は師父の命日で没後十七年が経過をし朝のお勤め時には深々と降る雪化粧の中で感慨に耽(ふけ)りました。私は42才で住職に就任しました。割と突然の就任劇だったようにも思います。それでも快進撃を続けて自分を褒めてもよいような結果を出し自らの人生に一定の納得と満足を得ることができました。師父とは確執もあり意見の対立もしましたが今はおそらく認めてくれていると思います。草葉の陰から喜んでくれていると信じています。親孝行は遅まきながらでもできたのではないでしょうか。地元旧檀信徒との対立、当該宗務所や教区、或いは親族までも反対に回り四面楚歌の中での戦いでした。今はこれらすべてに勝利ができたと自負をしております。やり抜けたと思います。他の追随を許すことのない圧倒的な寺院改革を成し遂げていると思います。そのため現在は59歳であり前半の住職人生の総仕上げに邁進しております。折り返し地点にはあり第二の人生は100年時代のため転向を視野に入れています。寺院社会には未来はなく暗黒の時代となります。強いて言えば50歳から第二の人生のことを考えておけばよかったという反省もあります。

私は55歳のコロナ禍でこのままでは終わりたくないと発願しました。準備期間としては5年を考えていましたが10年はかかることがわかりました。大事業には最低でも10年は要します。私の大改革も10年の歳月を必要としました。67歳までのあと8年で盤石にし後進に道を譲れるように今は鋭意専心に勤め励んでおります。幸い少しずつかたちはできており確かな歩みを実感しておるところです。年々歳々と人材も集結して来ており事業のプロジェクトも順調に推移しております。寺院の構造改革では結果を出しました。今後はほとんどの寺院は衰退し崩壊します。組織の再編は急がれます。こちらは機動力があるためスピーディに対応できます。どんどん変革ができる体制に切り替えました。柔軟にかつ大胆な変更もいつでもできます。これが見性院スタイルかつモデルです。これからこの春夏にかけて大型保存板の新聞チラシを広域に入れていきます。パンフレット代わりにもなります。霊園のみならず供養産業全般についてのものになります。永久的保存版になるかもしれません。

村社会や宗門社会にこれからの人は興味を持たないと思います。何の魅力もないし低俗な議論に終始する世界には見切りをつけないといけません。今、世の中は地方創生とか地方移住とか言いますがそれは絶対的に成功はしません。人、もの、カネは大都会に集まります。消費のないところに経済効果はありません。私は人を毎日のように雇用をしておりますがほとんど人材はいません。報酬をこれでもらおうなど甘いなあという人が多いです。人口流出ではなく人材流出、頭脳放出が起きているだけです。プロ野球選手も超一流はほぼ全員が大リーガーを目指します。私も都会や海外への夢は諦めません。世界で勝負をしたいものです。今、タイミーワーカーを養成しておりますが指導がたいへんです。自分の時間のほとんどを取られてしまいます。料理ひとつとってもセンスと才能も必要です。清潔感も教養もないと上手にはなれません。基本的には何事も勉強家でないと大成しないし伸びません。もっと有能な人が集まる職場でいつかは仕事がしたいものです。私は子どもたちにはできるだけ海外や大都会で仕事や学業はしてもらいたいと思っております。一から十まで教えたり面倒を見たり説明しないといけない、それでもわからない人たちとの付き合いはもううんざりです。早期に瓦解をして再生への道を歩んでほしいものです。師父の命日にあたり一層の決意を新たにしました。

令和7年3月5日 師父十八回忌の日
見性院住職

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