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【みんなの法話】禅の教えとマインドフルネス – みんなの法話#2 活字ver


みんなの法話 #2(活字ver)

禅の教えとマインドフルネス

 

ご挨拶


皆さん、こんにちは
、見性院の橋本英樹でございます。
今回は「禅マインド」というテーマの法話をお送りしたいと思います。

近年、ビジネスマンから政治家、IT企業の従業員まで、多くの人々がマインドフルネスや瞑想の価値を認識し始めています。

Appleの創業者、スティーブ・ジョブズもこの考え方に傾倒していたことはよく知られています。

 


YOUTUBEの見性院チャンネルにて動画verをアップロードしております。
こちらも是非ご覧ください!!

 

マインドフルネスとは?

 

私自身も毎朝の座禅を欠かさず行い、その中で多くの気づきを得ています。

座禅は、私にとって「心のクリーニング」と言えます。

日常に生じるさまざまな悩みや雑念、さらには人々の期待やプレッシャーなど、心に寄せ付けないための手段です。

重要なのは、これらの悩みや雑念を追い払うことではなく、追いかけず、自然に任せることです。

人は常に成り行きを追い求めがちですが、真の価値は「成り行き」にこそあると考えます。

その核心には、自我や我欲を捨てることが必要です。

そうすることで、心は穏やかになり、他者への思いやりや協力の精神が生まれます

私はこの状態を「マインドフルネス」と捉えています。

 

禅の教義を示す四つの言葉


禅には、その哲学や実践の中心を示す四つの重要な言葉があります。

  1. 教外別伝 ~教えの外で伝える~

    これは、真の知識や理解は外部の教えだけでなく、実体験や直感を通じて得られるという考えを示しています。

    禅の修行者は、指示や文章を超えて、瞑想や実践を通じて真理を追求します。

  2. 不立文字 ~言葉を立てない~

    禅の教えは、言葉では完全には表現できない深い真実を持っています。

    そのため、言葉による説明や解釈よりも、無言の瞑想や直感を重視するのです。

  3. 直指人心 ~直接心に訴える~

    これは、真の理解や覚悟は心の中で直接感じ取るものであり、他者の説明や解説を介さずに得られるという考えを示しています。

  4. 見性成仏 ~真の本性を見る~

    私たちの内なる真の本性、あるいは「仏性」を発見し、それを認識すること。

    これは禅の修行の最終目的であり、それを見つけ出すことで真の平和や悟りを得ることができます。

しかし、これらの言葉や考えを単に知識として学ぶだけでは、その真髄は掴めません。

日常の中での瞑想、実践、そして経験を積み重ねることが欠かせません。

前後裁断と日常生活


「前後裁断」は、過去の出来事や未来の心配から自分を解放し、現在の瞬間、つまり「今」を真剣に生きることを示す禅の言葉です。

この教えは、私たちが日常の中で迷いや苦しみから解放され、真の平和や喜びを感じる鍵となります

過去の過ちや後悔、未来の不安や期待に囚われることなく、この瞬間を心から感じることで、真の自由や満足感を得ることができるのです。

 

 

曹洞宗の真髄と現状公安


ある禅語が私の心に深く響いています。

 

 

 

「現成公案」、曹洞宗では「現状公案」として知られるこの禅語は、私たちが普段の生活の中で感じるさまざまな課題や問いに対する回答、あるいはその捉え方を示唆してくれるものです。

「現状」とは、目の前に存在する現実、そのままの世界を指します。

一方、禅宗における「公安」とは禅問答、つまり人生の課題や疑問を表現します。

曹洞宗では、禅問答を重要視する臨済宗とは異なり、禅問答をあまり取り入れていないのが特徴です。

私は、その背景には「現状公安」という考え方が影響しているのではないかと思っています。

現状、つまり現在の状況や目の前の課題そのものが禅問答、人生の問いそのものだとするならば、わざわざ複雑な問答を作り出す必要はないというのが、曹洞宗の独自の考え方です。

私たちの周りには常に人生の課題や問いが溢れています。

その課題を如何に「ゼンマインド」で受け入れ、解決していくかが大切であり、これが「現状公安」の精神とも言えるでしょう。

開祖の詩や歌には、この自然や現象を通じた教えが数多く込められています。

 


自然の変化、四季の移ろい、それらは私たちの人生の移ろいと同じく、絶えず変わるものです。

しかし、その中でも真実の世界、自然との共生の中での生き方を模索することが求められるのが曹洞宗の教えと言えるでしょう。

 

日常の中で、私たちが自分の意志や願いだけで物事を進めることは難しいことも多いです。

「あるがまま」に受け入れることの大切さを忘れがちです。

しかし、自然の流れに身を任せることで、人生の中の大小さまざまな障壁や試練も、結果的に自分を成長させるものとして受け入れられるのではないでしょうか。

私自身も、多くの試練や困難を経験してきました。

しかし、その中で得られた教訓や経験は、私をより強く、深くしてくれました。

簡単な道を選ぶのではなく、時には回り道を選ぶことで、真の目的地に辿り着くことができると信じています。

 

まとめ

最後に、私たちの人生は「マインドフルネス」、つまりその瞬間瞬間を真摯に生きることが大切だと感じています。

どうぞ、あなたもこの考えを日常の中で生かして、豊かな人生を歩んでください。

 

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