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面会謝絶と脱皮断行

今年の干支、乙巳(きのとみ)は伸び切った枝葉を糧にして業火が起こる年とありました。劇的な変化が起こり再生と復活の兆しが生まれると言われております。デフレからインフレへ。物価と人件費の高騰に拍車がかかり超二極化時代の到来です。大淘汰、大倒産の嵐が吹き荒れて世の中は大転換を否が応でも迫られます。A I革命によりホワイトカラーの消滅、人材不足、人手不足の解消が言われております。スキルのない人から失業をしリスキリングが一層叫ばれてきます。中高年の労働環境はさらに悪化して能力のない若い人も途方に暮れる世の中になります。自動運転が本格的に始まりオートメーションによる失業率は高まっていくはずです。一部の経営者にとっては買い手市場に移り変わり収益向上に期待が高まります。各分野で吸収合併と統廃合が加速して往年の難題が解決していきます。大再編による経済合理性と収益改善化の期待が高まります。指導者にとっては好人物の獲得がし易くなるのでよき時代です。

私個人にとっても絶好の機会と見ております。更なる投資に打って出て決定的差別化をつくり出します。人事についてもより一層の強気姿勢で臨みます。なぜなら人間関係の整理構築が完成形を迎えております。これ以上はサンガ(僧団)を増やすことはなくあとは厳選をして育てていけばよい時期になりました。少数精鋭が最善であり最適化となります。引くて数多であり取捨選択と一極(一点)集中さえしていればよい状態です。負け組堕落僧の相手などできません。すべて面会謝絶であり電話の取り次ぎもごめん被ります。これまで散財しまくってきた人たちを助ける気などありません。本庁も本山も自業自得です。昨年は能登の被災寺院に各寺に10万を持参してお見舞いに行きましたが本当に意味があるのか今は懐疑的です。結局は人に助けてもらっても自立ができなければ元の木阿弥になるのが関の山です。これまで好き放題やって今は家族離散、経営難、つまらない老後に老いぼれた僧侶がわんさかしております。見るに見かねる悲惨な末路を露呈しております。それでいて本人は至って呑気です。これが今の宗門です。何の危機感もなく遊んできた人たちを助ける意味が本当にあるのでしょうか。

私には善友会という設立して15年が経過する志を同じくする僧侶の団体があります。そのためにもう新しい僧侶はいらないしこれまで旧知の仲であった人たちと仲良くする必要もまったくありません。誘いはすべて断り一点集中することにしました。関係改善をする気もまったくありません。唯我独尊でもって我が道を生きるのみです。今年は自己実現のための時間に集中するため取材もお断りして鎖国的環境に身を置きます。住職寮の周囲も擁壁と鉄柵を張り巡らして要塞化しました。セキュリティも万全を期しております。今は京都に向かう新幹線の車中ですが京都寺院の風格を備えた別格寺院を構築するため余念なく推進しております。京都の伝統工芸職人たちとの太いパイプもつくっております。今年もそのハイセンスを披露できます。ご期待ください。中学二年生の息子は昨年はカナダ留学をさせておいたため東京で迷子になることはないと言っています。また帰国して日本語の授業のためとても今は楽と言ってます。異次元の経験が人を覚醒させます。

私ごとですが今週は風光明媚な景勝地にある病院に極秘入院をしておりました。至って元気ですが。オーシャンビュー、マウンテンビューの病室はとても快適でした。一泊のため特別室に。死ぬならこんなところで最期もよいかなと考えながらでした。最期も考える年齢になったのかなと思うこの頃です。それでいて引く手数多のため周囲にはストーカーは二十代、三十代の美女のみと言っております。まだまだです。寺院社会は今や火葬式、合祀が急増しております。今後もこの傾向は変わらないはずです。10年後には葬式をする人は珍しくなることでしょう。その頃には寺院はほとんど機能していないはずです。本山本部も投資会社や不動産会社の軍門に下っていることは充分に考えられます。今ももしかしたらその傘下にあるのかもしれませんが。単立寺院も間違いなく増えて一時でも延命措置を取るところも出てくることでしょう。

ほとんどの宗門大学は経営危機となって転換を迫られます。僧堂や専修学院も修行僧、生徒募集停止になります。今年はそれが顕著になりこれまでの結果が表面化して明暗が分かれる決定的瞬間が訪れます。乙巳とは大化の改新の始まった第一段階の初年であり乙巳の変(いっしのへん)とも言われてます。改新の時代の幕開けとなることでしょう。今年は昭和から100年、ラジオ生誕100年だそうです。100年に一度の大変革の時代を迎えたのかもしれません。大勝負をして波に乗るか呑まれるかの瀬戸際です。私のところには救いを求めて言い寄る、すり寄る輩が絶えません。これからはもう手を差し伸べずに門前払いです。淘汰をされてそこから這い上がって欲しいものです。それしか道はないのですから。高齢者は諦めて往生をすることです。

今年は私にとっては黄金の60代を迎えることになると思います。死ぬ間際にあの時がもっともよかったと思える10年を過ごすことになると今からワクワクしております。さらにすべてを手に入れていくことになると思います。腹は決まりました。あとは実行するのみです。これまでしっかりと準備をして実績をつくり実力を蓄えてきましたので自信はあります。追い風も吹いてきております。もっともっとしたたかになってストイックに時に排他的に生きます。所得も倍増させて見せます。檀信徒(信者)も。熊谷から日本を変えるつもりで。幸いに高速のインターも新幹線駅も車で10分、15分です。ギリギリ通勤圏です。都心への乗り入れも1時間です。これ以上、離れた僻地には私は将来性はないと見ております。圏外は淘汰となり首都圏に集約していかないと少なくとも経済発展は望めません。地方創生は現実的ではありません。そもそも人材は流出してしまうし文化の創出はされません。やはり都会が洗練されて頭脳も終結し文化文明は開花します。私は高校から東京に進学して今は大正解だったと確信しております。教員や生徒の質がまったく違いました。また米国の大学に留学してあまりにも頭脳明晰、人格円満の人々に圧倒されました。それが今の私の人生を創り上げていることは言うを待ちません。そのためにその差はよく理解しているつもりです。だから群れないのです。足元を掬われるから、です。自由にいつでも飛べるようにしがらみをつくらないことです。自由自在に動き回れるようにしておくことが勝利の方程式です。

坐禅も私はたったひとりでする方が何万倍も効果があることに気づきました。坐禅会は百害あって一利なしです。修行もひとりでするべきです。上座部仏教を見習う時かもしれません。僧堂生活にはほとんど意味はないと思います。今はウェルビーイングの時代です。安養な生活こそ最適解です。宗門人は疲れ切って覇気がなく陰湿な人が多過ぎます。爽やかでないし羨んで生きています。悲惨です。早く何とかしないといけません。このまま共倒れで野垂れ死にしていくのでしょうが。それに若い人たちは巻き添えにならないようにしてください。早期に方向転換をして自己研鑽に勤しんでください。私からの提言です。それでは今年は雲隠れをするつもりで秘密基地に籠って研鑽を積みます。さようなら。合掌。

令和7年1月25日

見性院住職

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